2016年3月22日火曜日

24年の空白から学ぶ市民運動家の愚かさ

二十数年前に、マルコス政権をハワイに追いやった、市民パワーの行き過ぎた市民活動が、米国海軍のスービック基地の使用延期を拒否しました。 米国空軍、米国海軍が撤収した時、南シナ海の空白地帯に起きた、地政学的結末と、そのことに因る悲劇と悲哀を予測できた、フィリッピンの市民活動家は何人いたでしょう?

マルコス政権は末期は、 政権自体が腐敗を極め、かってマルコス氏が政権についた頃の東南アジアで、最も発展的な経済規模の輝かしい地位は、マルコス政権下で消え去り、その座は、タイ、マレーシア、インドネシアへ移行してました。

それでも、クラークのアメリカ海軍基地があるだけで、地域の経済は潤い、南シナ海は、現在、中国によって不法に占拠された南沙諸島(なんさしょとう、スプラトリー諸島(Spratly Islands)は、中国が領有権の主張すらしい平和な海であり、南シナ海と地政学上の要衝であるバシー海峡踏む南シナ海の制海権はアメリカのもとにありました。





フィリッピンの第一の悲劇が、マルコス政権下での経済衰退だとすれば、第二の悲劇は、クラーク空軍基地、スービック海軍基地から米国空、海軍が撤退したことにより生じた地政学上の空白に、中国が乗じて、岩礁部を埋め立てた人工島を構築したことでしょう。

人工島を構築した相手は、国際法や国際政治の慣例、慣習も無視をする土人的な異型国家出会ったことは、中国を除く極東アジア、東南アジアの諸国にとって最大の不幸になりました。
今回ニュースでは、遅まきながら24年のブランク埋める、フィリピン5基地を米軍拠点にするニュスです。1992年の撤退から一転、防衛協力強化の合意はリアリストにとっては当たり前のことですが、フィリッピンの市民活動家はこれをどんな受け止め方をしているのかに興味がいきます。

今回は、1992年に撤退した二基地にさらの三基地を追加する処置で、安全保障に対応しきれる海、空軍のフィリッピンにとって、順当な判断だろうと思います。
関連ニュース:
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160320/frn1603201137003-n1.htm

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