2016年1月18日月曜日

帝国の興亡

Posted by Katsu Kazan on 2016年1月17日

 「帝国の興亡」。受験で世界史を選択した火山には胸ときめく投稿記事のタイトルです。

今最もキナ臭いエリアである中東での攻防と衝突が、まさに世界史で勃興した帝国の遺伝子をもつ民族・国家が、アメリカ合衆国の政治学者サミュエル・P・ハンティントンが言い当てた文明の衝突を彷彿させる物理的が現実化しています。

歴史のドラマのような興奮が伝わるものの、この衝突はあまりにも古典的な地政学上の衝突でもあり、それが、第三次世界停戦勃発の淵にいる恐怖持つ人も多いはずです。


今朝の産経紙では、記事中に、

英国が主導、アメリカの了解で、イラン制裁が解除。 記事中に「我慢強い外交が結実した」

と読めました。


 最近あまり目にしない英国外交ですが、健在なんですね。 すっかり支那・中国外交に飲み込まれたと思っていましたが。。 外交的には自閉症にちかい症状のオバマ大統領は、盟友の英国に下駄をあずけ、この日とばかりに正装を整えて、中東外交の舞台に出てきたようで、驚きました。


サウジアラビアとイランの衝突は英国とフランスのサイクス・ピコ協定の塗替えと、値下がりと供給量のだぶつき、オイル価格の主導権を見据えた衝突かもしれません。

トルコとロシアの対立はかっての露土戦争に再来。地政学上の要衝のボスポラス海峡の覇権攻防をめぐるロシアとトルコの宿命の対決でしょう。

東に目をやれば、支那が南シナ海の覇権を主張し膨張、権益拡大を狙い、「一帯一路」構想は明帝国の版図どころか、ジンギスハンの蒙古帝国をも彷彿させる大野望が透けて見えてます。


そこに、「一つの中国」を言う支那へ、台湾のアイデンティティを前面に出す独立志向の強い台湾が出現しました。支那は国境を接する全ての国と敵対関係にあって、その解消に、ジンギスカンの版図の夢を見て興奮しているようです。



こうしてみると、大英帝国、トルコ・オスマン帝国、ロシア帝国、ペルシャ帝国、明帝国が揃い踏みです。


ユーロー圏のの多くは、オーストリア・ハプスブルグ帝国の流れを継承してるとすれば、正に「帝国の時代」の再来に見えても不思議ではありません。


世界秩序の再構築のための揺さぶりであるなら、日本も、帝国とはいわずとも、70年に及ぶ平和外交を武器に、居並ぶ帝国の舞台で、なにかしかの役割をえいるような外交的な寝技は通用しないものかおもてしまいます。



事実、多くの利権と利害、人種・宗教と言う文明、覇権の衝突で、世界は日、一日ときな臭くなって、第三次世界大戦の淵に立つなんてことが言われますが、実感できます。

投稿したfacebookの記事を添付します。

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